「ヨーロッパ旅行に行きたいけど、現地でのマナーが分からなくて不安…」そんな方のために、この記事ではヨーロッパ旅行中に知っておきたいマナーを、レストラン・交通機関・あいさつ・生活シーン別にまとめました。
実際にヨーロッパを旅行した筆者の体験談も交えながら、「知識として知っているだけではなく、現地ではどうすればいいのか」というところまで分かりやすくまとめました。
初めてヨーロッパを旅行する大学生や、海外旅行に慣れていない方は、ぜひ旅行前にチェックしてみてください。
ヨーロッパでは音に注意!日本とは違うマナー
まず初めに、ヨーロッパ、特に西欧では「体から音を出す行為」を不快に感じる人が多いため、注意が必要です。
以下がNGの行為です。
- 鼻をすする…風邪をひいたときも、すすらずにその場でしっかりかむのが基本。ティッシュよりハンカチが一般的とされる国もあります。
- くしゃみ…音を抑えるのがマナーとされ、した後は「Excuse me」とひと言添えます。相手から「Bless you」と返されたら「Thank you」で応えるのがセットです。
- 麺類・スープをすする音…日本では違和感のない食べ方ですが、ヨーロッパではかなり嫌がられます。スパゲッティなどは特に音を立てないよう意識しましょう。
鼻をすする
日本では特に鼻をすすことがマナー違反ではないかと思いますが、ヨーロッパでは、鼻をすする行為が不快とされ、その場でハンカチ(国によってはティッシュより一般的)でかんでしまうのがマナーです。意外としらない日本人観光客が多いので気を付けておきたいポイントです。
麺類・スープをすする音
ラーメンやそばを「ズズッ」とすする食べ方は、日本ではむしろ美味しさの表現とされますが、ヨーロッパではほぼ通用しません。スープやパスタも、音を立てずに食べるのが基本です。日本人は普段から当たり前に麺をすすっているため、意識的に注意する必要があります。
くしゃみ
くしゃみの音を抑えること自体は日本と同じ感覚ですが、ヨーロッパでは「した後どうするか」まで含めてマナーとされています。した後に「Excuse me(すみません)」とひと言添え、「Bless you」と返されたら「Thank you」で応える、というやり取りがセットです。
「郷に入っては郷に従え」ではありませんが、これらは知っているだけで現地の人からの印象がかなり変わるポイントです。
もちろん国や地域によって細かな違いはありますが、旅行中は「できるだけ音を立てない」と意識しておくと安心です。
レストラン編|食事中に気をつけたいマナー
ヨーロッパのレストランでは、日本とは違う「暗黙のルール」がいくつかあります。
まず基本として、ナイフやフォークはお皿の外側から使っていきます。食事の途中でカトラリーを置くときは「ハの字」に、食べ終わったら揃えて置くことで、店員に「お皿を下げても大丈夫」という合図になります。
そしてもうひとつ、意外と知らずに困る人が多いのが「フォークやナイフを落としても自分で拾わない」というマナーです。日本の感覚だとつい自分で拾って謝りたくなりますが、ヨーロッパでは店員を呼んで新しいものを持ってきてもらうのが基本です。
私自身、知識として「自分で拾わない」と知っていたのですが、いざ落としてしまうと、普段の癖でつい手が伸びそうになりました。「店員を呼ぶ」という行為自体、日本の飲食店ではあまりしない行動なので、実践するのは思ったより難しく感じました。手を軽く挙げて気づいてもらうことが望ましいですが、気づいてもらえなさそうであれば「Excuse me」「Bonjour」などとひと声かけましょう。
あいさつ・コミュニケーション編|第一印象で損しないために
ヨーロッパ、特にフランスなどでは「あいさつ」がとても重視されます。お店に入るとき・出るときに一言添えるのがマナーとされており、あいさつを飛ばすと素っ気ない印象を与えてしまうことがあります。
フランスのパン屋に入ったとき、こちらから声をかけるより先に、お店側から結構な声量で元気にあいさつをされました。距離感がとても近く感じ、日本で言うと大阪の商店街のような親しみやすさを感じたのを覚えています。「あいさつは自分からしなきゃ」と身構えていましたが、実際は向こうからオープンに来てくれることも多く、身構えすぎなくても大丈夫だと感じました。
フランスでの「メルシー」だけでなく、他のヨーロッパの国でも、お店に入るときや出るときに一言添えることが多くありました。
あいさつなら、イタリアでは「チャオ」や「ボンジョルノ」、スペインでは「オラ」がよく使われています。
お礼を伝えるときは、イタリアで「グラツィエ」、スペインで「グラシアス」を使う場面もありました。
短い一言でも、現地の言葉で伝えると相手の反応が柔らかくなることが多いので、挨拶以外にも簡単なフレーズだけでも覚えておくと旅行がスムーズになります。
電車・バスなど公共交通機関でのマナー
混雑時は順番を守り、席を譲り合うのはヨーロッパでも共通のマナーです。日本と大きく違うわけではありませんが、荷物を椅子の上に置きっぱなしにしない、乗り降りの際は周囲に配慮するといった基本を守っておけば問題ありません。
また、ヨーロッパの長距離列車では、乗車後に係員が車内を回ってチケットを確認することがあります。筆者も実際に長距離列車を利用した際、車内でチケットを確認され、印をつけてもらいました。
チケットはカバンの小さいポケットに入れておくなど、すぐに提示できるよう準備しておくといいでしょう。
知っておくと安心な生活マナー
ここまでのマナーほど頻繁に話題になるわけではありませんが、知っておくと安心なポイントも紹介します。
- 室内で傘を広げない…お店や施設の中で傘を広げたまま持ち歩くのは避けましょう。
- 食事のシェアはしない…日本のように取り分けて食べる文化はあまり一般的ではなく、それぞれが自分の分を注文するのが基本です。
ローマの、あまり治安の良くないエリアにあったマクドナルドでは、そもそもトイレが使えませんでした。また別の都市(名前は忘れてしまったのですが)では、トイレを使うのに店員からパスワードを教えてもらう必要があり、日本の感覚だと少し驚く体験でした。トイレが有料だったり、利用に条件があったりするお店は珍しくないので、「借りるだけ」のつもりで気軽に立ち寄るのは避けた方が良さそうだと感じました。
なお、チップの習慣は国によって差が大きく、確実な情報としてまとめるのが難しいため、今回は割愛します。訪れる国が決まったら、その国に絞って調べておくと安心です。
まとめ|ヨーロッパ旅行を気持ちよく過ごすために
ヨーロッパのマナーは、日本の感覚と近いものもあれば、知らないと戸惑うものもあります。特に「あいさつ」「音を立てない」「店員を呼ぶ」の3つは、知識として知っているだけでなく、現地でどう振る舞うかまでイメージしておくと安心です。
観光客だから許されると思わないことが重要です。
この記事で紹介したマナーを頭の片隅に置いておくだけで、旅先での小さなすれ違いを減らし、より気持ちよく旅行を楽しめるはずです。
