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大学生が海外旅行に行くとき、悩むもののひとつが海外旅行保険です。
旅行会社や空港で加入する保険は、数日間の旅行でも数千円かかることが多く、航空券やホテル代を払った後だと、できれば節約したい出費ですよね。
実は、年会費無料のクレジットカードの中には、持っているだけで海外旅行保険が付いてくるものがあります。この記事では、その代表的な1枚である「エポスカード」について、補償内容やメリット・デメリットを紹介します。
これから海外旅行の準備をする学生の方の参考になれば嬉しいです。
自動付帯と利用付帯の違い
クレジットカードの海外旅行保険には、大きく分けて2つのタイプがあります。
- 自動付帯:カードを持っているだけで保険が有効になるタイプ
- 利用付帯:出発前に、その旅行で使う航空券や電車・バスなどの交通機関の代金、またはツアー代金をそのカードで支払って初めて保険が有効になるタイプ
利用付帯は「旅行中に1回でもそのカードを使えばいい」という意味ではありません。あくまで対象になるのは航空券やツアー代金などの決済で、しかも基本的に出発前に支払っている必要があります。現地でのレストランやお土産の支払いにそのカードを使っていても、航空券を別のカードや現金で払っていた場合は、保険は適用されません。
この違いは意外と見落とされがちです。「保険付きのカードだから大丈夫」と思っていても、実は利用付帯タイプで、航空券を別の支払い方法で決済していたために保険が適用されていなかった、というケースもあります。
私自身、大学生で海外旅行に行くために新しくクレジットカードを作り、実際に現地で使っていました。今思うと、そのカードの保険がどんな条件で有効になるのか、当時はきちんと把握できていませんでした。自動付帯であれば、そうした確認の手間や不安がそもそもいらないので、単純にありがたいと感じます。
エポスカードとは
エポスカードは、丸井グループが発行しているクレジットカードです。18歳以上(高校生を除く)であれば申し込めるカードで、学生専用というわけではありませんが、学生も社会人と同じ条件で保険を受けられます。
海外旅行保険は自動付帯で、主な補償内容は以下の通りです。※2026年9月5日時点
- 傷害治療費用:最高200万円(転んだ、ぶつけた等の事故・ケガで病院にかかった時の治療費)
- 疾病治療費用:最高270万円(風邪や食あたりなど、病気で病院にかかった時の治療費)
- 死亡・後遺障害:最高500万円(ケガが原因で亡くなった場合、または後遺障害=ケガが治った後も体に障害が残ってしまった場合の補償。病気による死亡は対象外)
- 携行品損害:最高20万円(スーツケース、カメラ、衣類、スマホなど、旅行に持って行った身の回りの物が盗難・破損した場合の補償)
年会費は永年無料です。入会金・発行手数料もかかりません。
「海外事務手数料」とは?
海外でクレジットカードを使うと、現地の通貨(ドルやユーロなど)を日本円に換算する処理が必要になります。この換算のときに、カードを発行している会社が上乗せする手数料が「海外事務手数料」です。
これはエポスカードに限った話ではなく、ほぼすべてのクレジットカードで発生する仕組みです。海外旅行では避けて通れないコストだと思っておいてください。相場としてはカード会社によって1.6%〜3.85%程度の差があり、エポスカードの場合は3.85%です。
具体的には、こんなイメージです。
100ドル(為替レート1ドル=150円とすると、日本円換算で15,000円)
実際の請求額は、15,000円 + 15,000円×3.85% = 約15,578円
つまり、レートそのものに加えて、上乗せ分がプラスされて請求される、という仕組みです。「知らないうちに、思っていたより少し高く請求されていた」と感じる人が多いのはこのためです。
エポスカードは旅行中の買い物でポイントはつく?
通常の還元率は200円の利用につき1ポイント(1ポイント=1円相当、還元率0.5%)で、海外での買い物でも同じようにポイントは貯まります。
ただし、先ほどの海外事務手数料3.85%の方がポイント還元率0.5%より大きいため、「ポイントが貯まってお得」というよりは、「現金の両替の手間なく使えて、なおかつ保険も付いてくる」というのが海外利用時の主なメリットになります。
補償の対象になる期間はいつからいつまで?
「海外旅行保険」という名前ですが、正確には旅行のために自宅を出発してから、帰宅するまでが対象期間です。
- 空港に向かう電車やバスの中でのケガ → 対象になる
- 海外にいる間のケガ・病気 → 対象になる
- 帰国して自宅に着いた後のケガ → 対象外
- 旅行と関係ない、普段の通学・バイト中のケガ → 対象外
「海外にいる間だけが対象」と思われがちですが、実は出発直後から保険は始まっています。逆に、無事に家に帰り着いた後は、もう対象外になる点は覚えておきましょう。
エポスカードのメリット
- 自動付帯なので、支払い方法を気にする必要がない
- 年会費が永久無料
- 疾病治療費用270万円は、無料カードとしては水準が高い
- 店舗によっては即日発行に対応しており、出発直前でも間に合うことがある
エポスカードのデメリット・注意点
- 病気による死亡は補償対象外(ケガによる死亡・後遺障害のみ補償)
- 疾病治療費用270万円でも、医療費が高いアメリカやハワイなどでは不足する可能性がある(盲腸の手術だけで270万円を超える例もあるようです)
- 家族特約はなく、同居家族の分はカバーされない
無料のカードなので当然ですが、これさえあれば万全というわけではありません。長期の旅行や医療費の高い国へ行く場合は、別途保険への加入も検討した方がよさそうです。
まとめ
海外旅行保険は「入るか入らないか」で考えがちですが、実はすでに持っているカード、あるいは無料で作れるカードに保険が付いていることがあります。
- 自動付帯なら、支払い条件を気にせず保険が有効
- 年会費無料でも、ケガ・病気の治療費用はそれなりの水準で補償される
- ただし病気による死亡や、医療費の高い国では補償が不足する可能性もある
エポスカードを含め、自分が持っているカードにどんな保険が付いているか、一度確認してみることをおすすめします。
